Welch Allyn Panoptic Ophthalmoscope - Quick Reference Guide User Manual
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日本語
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角膜、水晶体、硝子体は透明なので、網膜の動静脈や視神経を直接観
察することができます。
パンオプティック検眼鏡で眼底を直接観察すると、目の疾患はもちろ
ん、他の身体部分の疾患の兆候となる異常も発見できることがありま
す。なかでも重要なのは、糖尿病や高血圧による網膜血管の異常、乳
頭浮腫や視神経炎による視神経の腫れなどです。このように多くの重
要な症状が発見できることから、眼底検査を「身体の窓」と呼ぶこと
もあります。
眼底検査により、急性 ( 閉塞隅角 ) 緑内障や網膜剥離など、緊急対応が
必要な目の疾患が発見されたときには、速やかに眼科医に紹介するこ
とで、不可逆的な損傷を回避することができます。また、白内障や飛
蚊症による視力低下のように、疾患ではあっても緊急対応が必要では
ない場合でも、患者は病名がわかることで安心して医師の診察を受け
ることができます。
パンオプティック検眼鏡ヘッドと
電源ハンドルの接続部分の凹凸を
合わせます ( パンオプティック検
眼鏡ヘッドは、ウェルチ・アレン
社製 3.5V 電源ハンドルの全製品に
取り付けることができます )。軽く
押しながら 90 度回転させます。
本製品の患者側にペーシェントアイ
カップを取り付けます。回しながら差
し込み、所定の位置にカチッとはまっ
たことを確認します。
パンオプティック ペーシェントアイ
カップを追加注文する場合は、
「付属
品・交換部品一覧」をご参照ください。
(
11820
)
本製品の患者側に角膜観察レンズを取り付けます。図に示すように、回
しながら差し込み、所定の位置にカチッとはまったことを確認します
( 角膜観察レンズはペーシェントアイカップの代わりに使用 )。レンズ
キャップ上のラインと、
パンオプティック上部のラインが一致している
ことを確認します。
(
)
1.
右目を観察するときは、患者の右側に立ちます ( 座ります )。
2.
眼鏡を外します ( 必須ではありません ) (A)。
3.
焦点調整ホイールに親指を当て、レンズ ( 観察者側 ) に目を当てま
す。レンズを覗きながら、4.5 ~ 5 m 離れた対象物を見て焦点を合
わせます。( 観察者の視力矯正に合わせて焦点距離を調節すること
ができます ) (B)。
4.
アパーチャーダイヤルをスモールスポットアパーチャー ( アパー
チャーダイヤル上の緑のラインの位置 ) に合わせます (C)。
5.
電源を入れます ( ウェルチ・アレン社製 3.5V 電源ハンドルの全種
類に対応 )。可変抵抗を回して調光します (D)。
これで検査を開始することができます。
6.
患者の視軸の約 15 度外側から光を当てることができるよう、立つ
( 座る ) 位置を確認してください (E)。
7.
患者に、まっすぐ前の遠くを見るよう指示します。
8.
患者の 15 cm 手前の位置でレンズを覗き、患者の目に光を当て、
網膜の赤色反射を確認します (F)。
9.
左手を患者の額に当てます ( 必須ではありません )。
10. 網膜の赤色反射をゆっくりたどり、瞳孔の中心に光を当てます。最
適な視野が得られるよう、患者にできるだけ ( ペーシェントアイ
カップが患者の眼窩に接触するまで ) 近づきます。(G)。
11. 眼底が観察できる位置まで近づいたら、焦点調節ホイールを回し、
視神経乳頭や周囲の血管が鮮明に見えるように焦点を調節します。
注記 :
ペーシェントアイカップをゆるく患者に押しつけるようにす
ると、視神経乳頭や周囲の血管全体が見え、最大の視野 ( 約
25°) が得られます (H)。
12. 視神経乳頭の輪郭の鮮明さ、色、隆起および血管の状態を確認しま
す。各血管について、眼底の周辺部まで広がっていることを確認し
ます。黄斑の位置を確認し、視神経乳頭に焦点を合わせ、検視鏡の
光を外側 ( 耳側 ) に視神経乳頭径に相当する長さだけ ( 約 1.5 mm) 移
動します。または、患者に検眼鏡の光を見るように指示します。こ
うすると、黄斑が中央にはっきり見えます。黄斑部に異常がないか
どうか確認します。
黄斑部の中心 (中心窩) の観察にはレッドフリー
フィルターが適しています (I)。
13.
眼底の周辺部を観察するときは、患者に次のような指示を与えます。
A
網膜の上部を観察するときは、上を見るように指示します
B
網膜の下部を観察するときは、下を見るように指示します
C
網膜の外側部 ( 耳側 ) を観察するときは、横を見るように指示
します
D
網膜の内側部 ( 鼻側 ) を観察するときは、鼻を見るように指示
します
このような指示を繰り返すと、眼底の異常はほとんどすべて確認
できます。
14. 左目を観察する場合も、上記の手順に従います。ただし、パンオ
プティックが従来型の検眼鏡と違う点は、観察者が左目に切り替
える必要がないことです。患者と観察者の距離が従来型より大き
いので、観察者は片目で患者の右目も左目も観察することができ
ます。このため、右目と左目の視力がかなり違う観察者は、視力
が良い方の目だけを使って眼底検査を行うことができます (J)。
注意。取扱説明書の操作方法や使用上の
注意事項をお読みください。
BF 形装着部
追加注文番号
製品 ID
製造販売業者および製造年月日
医療関係者以外は使用しないこと
操作上の注意事項を参照のこと
バッチコード
EU 域内の正式代表者
国際取引商品番号 (GTIN)
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118
Material No. 720270 Rev. A
© 2013 Welch Allyn, Inc.
Printed in the U.S.A.
警告:検眼鏡が発する光には潜在的な有害性があります。曝
露時間が長いと、目を損傷する危険性が高くなります。安全
性を確保するため、本製品を最大照度で操作する場合の最長
曝露時間は、LED ランプ ( 青 ) の場合は 13 分までとします。た
だし、24 時間以内に繰り返し使用できます。
警告:ハロゲンランプの使用については、光曝露による危険
性は認められていません。しかし、ウェルチ・アレン社は、
眼底検査時には診断に最小限必要な照度に抑えることをお勧
めします。小児、無水晶体眼の方、目に疾患がある方は、危
険性が高くなります。また、24 時間以内に本製品または眼内
を直接照明するその他の検眼装置を使用した場合も、光曝露
による危険性が高くなります。眼底カメラ撮影を行った場合
は特に気をつけてください。本製品は一般的な眼底検査に使
用する装置であり、使用時間は片目につき 60 秒未満を目安と
してください。どのような医療機器にも危険性を上回る有用
性がありますが、本製品でより複雑な検査を行う場合でも、
使用時間は 1 日 (24 時間 ) に 3 分未満としてください。上記の
使用時間を大幅に上回る場合は、目に障害を与える危険性が
ありますので、推奨されません。
警告:光源内蔵部の外部温度をできるだけ下げるため、使用
時間は 2 分以内とし、また、次に使用するまで最低 10 分間の
間隔をあけてください。
警告:本製品には必ずパンオプティック ペーシェントアイ
カップを使用してください。
警告:医療関係者以外は使用しないこと。
警告:ランプが高温になる場合があります。取り外す場合は、
電源を切った後しばらく放置し、十分に冷めていることを確
認してから取り外してください。
警告:可燃性の麻酔ガスの存在下では使用しないでください。
注意:ハロゲンランプの高性能および高輝度は高圧封入ガス
による効果です。誤用は破損の原因となることがあります。
ランプ表面を傷つけないように注意して扱ってください。ラ
ンプ交換時には電源が入っていないことを確認してください。
ランプを処分する場合には、十分に気をつけてください。
注記: 本製品の相対分光分布図が必要な場合は、その旨、ご請求ください。
A
B
C
D
E
F
A
ペーシェントアイカップ D
アパーチャー選択ダイヤル
B
患者側
E
焦点調整ホイール
C
ソフトグリップ
F
観察者側眉当て
警告:本製品には必ずパンオプティック ペーシェントアイカッ
プを使用してください。
ハンドルを反時
計回りに回す
TWIST
回しながら
差し込む
(A)
(B)
(C)
(D)
(E)
(F)
(G)
(H)
(I)
(J)