Bowers & Wilkins DB1 User Manual
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本語
Low-Pass
DB1のローパスフィルター特性を指定できます。サブウー
ファーのローパスフィルターの特性によって、サブウーフ
ァーがシステムのメインスピーカーとどのように調和する
かが決定します。
注意: サブウーファーがLFE(low frequency
effects: 低音増強)出力端子に接続されているホーム
シアターシステムでは、ホームシアターの信号復号化処
理でフィルタリングが行われるため、ローパスフィルタ
ーは必要ありません。
ローパスフィルターメニューのオプションはUserお
よびSpeakerです。ボタンやディスプレイを使用して
Speakerオプションを表示して選択することはできま
すが、ここで構成することはできません。デフォルトで
は、Noneという表示で示される、フラットレスポンス(フ
ィルターなし)に設定されています。ただし、DB1ととも
に使用するメインスピーカーがBowers & Wilkins製の
従来モデルである場合は、SubApp™プログラムを使用
して、プルダウンメニューからご使用のスピーカーを選
択することで、Speakerオプションを構成することがで
きます。ローパスフィルターのSpeakerオプションでは
Userオプションに比べて、DB1とメインスピーカー間の
より的確な調和が実現します。デフォルトではUserに設
定されています。
Userを選択すると、独自のローパスフィルターを指
定することができます。メインスピーカーがBowers &
Wilkins製ではない場合、あるいはPCのSubApp™
プログラムを使用しない場合は、Userを選択します。
ローパスフィルターのUserオプションのパラメータ
は、Freq(uency)、Slope、Phaseです。フィルターの
ローパスカットオフ周波数を設定して、メインスピーカー
のハイパス–6dBカットオフ周波数とマッチングさせるに
は、Freqを選択します。Bowers & Wilkins製のスピー
カーでは、カットオフ周波数は技術仕様のFrequency
Range(周波数帯域)の欄に記載されています。ご使用
のスピーカーの仕様に–3dB周波数しか記載されていな
い場合は、–6dB周波数に対する十分な近似を得るため
に、密閉型システムの場合はその数値に0.6を掛け、開口
型(バスレフ式)システムの場合は0.7を掛けてください。
デフォルトでは80Hzに設定されています。
フィルターのローパスフィルタースロープをメインスピー
カーのハイパスロールオフスロープとマッチングするよう
に設定するには、Slopeを選択します。スピーカーの仕様
にスロープが記載されていない場合は、メインスピーカ
ーに開口部がある場合は24dB/Octaveを、ない場合は
12dB/Octaveを選択します。Bowers & Wilkins製の
スピーカーの大半は開口型であるため、デフォルトでは
24dB/octaveに設定されています。
DB1とメインスピーカーのフェーズの調和を調整するに
はPhaseを選択します。サブウーファーとメインスピー
カー間の調和に関する聴覚的問題を解決するには、通
常、音源の室内音響とともに、フェーズの調整が有効で
す。Phaseをまず、24dB/Octaveオプションに対しては
0°、12dB/Octaveに対しては180°に設定します。この
設定を、低音を多く含む各種の音楽を使って他のオプシ
ョンと比較し、最も豊かな低音を実現するオプションを
選択します。デフォルトでは0°に設定されてます。