セッティングガイド – Tomei Powered ARMS M8260 User Manual
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セッティングガイド
ノーマルピストンは高出力を出した場合、強度に不安があるため、約500psが限界の目安となります。
M7655/8260の設定ブーストである1.6㎏/cm²(22.8psi)といった高ブーストで使用する場合、燃焼圧力も高くなり、
ノーマルピストンのままでは、いわゆる“棚落ち”と呼ばれる状態になる可能性があります。
高ブーストで使用する際は、ヘッドガスケット、マニホールドガスケットとあわせて
鍛造ピストンに変更することをお薦めします。
ノーマルコンロッドは高出力を出した場合、強度に不安があるため、約550psを目安に強化コンロッドへの
変更をお薦めします。
ブースト1.6㎏/cm²(22.8psi)でM7655は580ps、M8260は650psの出力を出すことが可能なタービンです。
ノーマルエンジンの場合、ガスケット抜けやエンジン強度に不安があるため、最低でもヘッド、
マニホールド関連のガスケットをメタルタイプに変更することをお薦めします。
ノーマルエンジンでガスケット交換をした場合、M7655で約500psが限界の目安となります。
その際、設定ブーストは1.1~1.2㎏/cm²(15.6~17.1psi)位です。鍛造ピストン交換することで
1.5~1.6㎏/cm²(21.3~22.8psi)まで設定可能になりますが、お車の状態によって変わりますのでご注意下さい。
ブースト設定する際は、4・5速のギヤで行ってください。低いギヤで設定すると、高いギヤでは
負荷が大きくなるため設定値以上のブーストがかかってしまいます。
(設定した際、ピークブーストから回転が上がるにつれてブーストが下がる場合がありますが
、異常ではありません。)
ピストン
TOMEI 鍛造ピストン
ブースト圧設定
1.6kg/cm
2
(22.8psi) ブーストコントローラー使用
必要なし (出荷時設定圧0.9kg/cm
2
)
項目
推奨設定
アクチュエーター設定
コンロッド
TOMEI H断面鍛造コンロッド
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基本的にアクチュエーターは販売時の状態から変更する必要はありませんが、高負荷時のブーストを
より安定させるためなど、ブーストコントローラーの設定と併用して、アクチュエーターを調整することで
よりブーストを安定させ、フィーリングを変えることが出来ます。
アクチュエーターの調整は、ブーストコントローラーの補助として行うことをお薦めします。
M7655
ノーマルエンジンの場合、ガスケット抜けやエンジン強度に不安があるため、ヘッド、マニホールド関連
のガスケットを交換した上で約500ps{設定ブースト1.1~1.2㎏/cm²(15.6~17.1psi)}が
ノーマルエンジンでの限界の目安となります。ブースト1.6㎏/cm²で使用する際は、
鍛造ピストンに変更することをお薦めします。
M8260
基本、チューニングを施したエンジンに使用することを想定したタービンです。
ノーマルエンジンではその性能を発揮させることが難しく、エンジン破損の可能性も考えられますので、
熟慮の上ご使用ください。
ノーマルカムでは十分な排気圧力を得られず、大きくなったタービンを活かすことができません。
チューニング内容にあわせてカムを選択し、変更することでより効率良くタービンを活かすことが可能になります。
カムシャフト
M8260 : 650ps
想定馬力
M7655 : 580ps
g
M7655 : TOMEI PONCAM type-B相当
M8260 : TOMEI PROCAM 270°-10.25mm相当
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