第2 章 raid について, Raid の概要, 1. raid(redundant array of inexpensive disks)とは – NEC Disk Array Controller N8103-89 User Manual
Page 35: 2. raid レベルについて
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第
2 章 RAID について
ここでは、本製品がサポートしている
RAID 機能について説明します。
1. RAID の概要
1-1. RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)とは
直訳すると低価格ディスクの冗長配列となり、ハードディスクドライブ
(以降「HDD」と呼
ぶ
)を複数まとめて扱う技術のことを意味します。
つまり
RAID とは複数の HDD を 1 つのアレイ(ロジカルドライブ)として構成し、これらを
効率よく運用することです。これにより単体の大容量
HDD より高いパフォーマンスを得る
ことができます。
アレイ
(ロジカルドライブ)に構成されると、ホストコンピュータからは、複数の HDD が 1
つの
HDD として認識されます。ホストコンピュータからのアクセスは、アレイ(ロジカル
ドライブ
)を構成している複数の HDD に対して並行して行われます。
また、使用する
RAID レベルによっては、ある HDD に障害が発生した場合でも残っている
データやパリティからリビルド機能によりデータを復旧させることができ、高い信頼性を
提供することができます。
1-2. RAID レベルについて
RAID 機能を実現する記録方式には、複数の種類(レベル)が存在します。その中で本製品が
サポートする
RAID レベルは、「RAID 0」「RAID 1」「RAID 5」「RAID10」です。ロジカル
ドライブを作成する上で必要となる
HDD の数量は RAID レベルごとに異なりますので、下
の表で確認してください。
必要な
HDD 数
RAID レベル
最小
最大
RAID 0
1
4
RAID 1
2
2
RAID 5
3
4
RAID 10
4
4
各
RAID レベルの詳細は、本章「2.RAID レベル」を参照してください。