冷却水注入、エア抜き, 点検と使用上の注意 – Tomei Powered ARMS M8265 Single Scroll User Manual
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5.冷却水注入、エア抜き
注意
■ 冷却水は
LLCを使用してください。水だけだとアルミ合金にさびや腐食を引き起こす危険があります。
■ 冷却水温度が上がった状態でラジエターキャップを開けると、熱湯が噴出し危険です。
(1)
ラジエターホース、ヒーターホースなどのクランプが確実に
締め付けられていることを確認する。
(2)
ヒーターコントロールを
"MAX HOT"ポジションにセットする。
(エア抜きプラグはコーションラベル付近の 銅ワッシャー付ボルトです。)
(3)
ラジエターキャップとエア抜きプラグを解放する。
(4)
2L/min(やかんで水を注ぐ程度)以下の注入速度で冷却水をラジエターのキャップ口元いっぱい
まで注入する。途中でエア抜きプラグから冷却水が噴き出したら、プラグを閉じ、
再びキャップ口元いっぱいまで注入する。
(5)
エア抜きプラグの銅ワッシャーは新品を用意し、交換する。
[エア抜きプラグ締め付けトルク:6.9∼7.8N・m(0.7∼0.8kgm) ]
(6)
ラジエターキャップを閉じてエンジンを始動し、サーモスタットが開弁するまでアイドル回転を保持する。
(7)
水温計が中央を越えていることを確認し、ラジエターロアホースを手で触って温水が流れている
ことでサーモスタットの開弁を確認する。
(8)
サーモスタットの開弁を確認後、水温の上がりすぎに注意しながら、
2500rpmで10秒間の
空吹かしを
2、3回行う。
(9)
エンジンを停止する。
(10) 冷機後、ラジエターキャップを外し冷却水の液面を確認する。液面が下がっている場合は
上記作業を繰り返す。
(11) 液面が下がらなくなったらリザーバータンクの
"MAX"ラインまで冷却水を補充する。
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(11) 液面が下がらなくなったらリザーバータンクの
"MAX"ラインまで冷却水を補充する。
(12) エンジンを始動し、アイドリングから
3000rpmまでの回転を上げ、インストルメンドパネル下部より
ヒーターコア流水音がしないことを確認する。流水音がする場合は、上記の作業を液面が
下がらなくなるまで繰り返す。
6.点検と使用上の注意
(1)
ギアがニュートラルでサイドブレーキが引かれていることを確認する。
(2)
アイドリング状態で水漏れ、オイル漏れがないことを確認する。
(3)
エンジンを停止し、冷却水とエンジンオイルの量が規定値であることを確認する。
また、リザーブタンク内に規定量の水が入っていることを確認する。
(4)
エンジンを始動し、エンジン回転を
3000rpmまで上げた時に、排気漏れや異音がしないことを確認する。
(5)
運転し、過給圧がかかることを確認する。
・装着後の過給圧の調整はブーストコントローラーで行ってください。
・ブースト計でを併用し、過給圧を監視してください。
(6)
各部の取り付け状態と冷却水、オイル漏れの点検を行う。
・高負荷運転の直後にエンジンを停止しないでください。
・エンジンオイルを定期的に交換してください。
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