Enerpac ATM-4 User Manual
Page 114

114
10.0 点検と調査
• 作業終了後、およびATM-4を再び使用する前には、
ツールや付属品に欠陥がなく、使用可能であること
を確認する必要があります。
• 紛失または損傷した部品がある場合は、ツールを再
び使用する前に、できるだけ早く交換します。
• すべての可動部品には定期的にグリースを塗りま
す。セクション12.0「潤滑と整備」を参照してくださ
い。
• ローラーとピンに異物が付着していないことを確認
します。
• 使用していないときは、すべての部品をキャリング
ケースに戻します。
11.0 保管
• ATM-4は、涼しく乾燥した場所に保管します。
• 機械加工面にはMobilgrease XHP™ 222 Specialグ
リースまたは同等の良質の高荷重用ベアリンググ
リースを塗布します。
12.0 潤滑と整備
Mobilgrease XHP™ 222 Specialグリースまたは同等の
良質の高荷重用ベアリンググリースを塗布します。
ツールの整備
使用する前には、ねじボルトが潤滑されていることを
常に確認してください。これによりツールの性能と寿命
が向上します。
ねじボルト基部のスイベルに収納されているスラスト
ベアリングは、自由に動き、定期的に潤滑されている必
要があります。
トルクレンチは、使用後と保管前に必ず最低に設定し
ます。
内部部品のクリーニングと潤滑(図16参照)
手順1. ツールを作業台の上に立てます。
手順2.
マイナスドライバーを使用し、スパライラル
クリップの端部を持ち上げます。それを反時
計方向に回して外します。
手順3.
ローラーシャフトを順々に抜き、ローラーと
ベアリングを点検のために取り外します。
手順4.
ローラーシャフト、ローラー、ベアリングに損
傷がないかどうか点検します。損傷がなけ
れば、クリーニング後、グリースを塗布し、再
び組み立てます(1~3の逆の順序で)。
図16
スパイラル
クリップ
ローラー
シャフト
ローラー
ニードル
ベアリング
ローラー
ニードル
ベアリング
13.0 トラブルシューティング
問題1:
ねじボルトが固くて回りにくく感じる。
解決方法:
ねじボルトにグリースを塗布してくださ
い。
問題2:
ねじボルトの基部にあるスイベルの摩
擦パッドが、フランジの外周上で回転し
ている。
メモ:摩擦パッドがフランジの外周上で
回転している場合は、ツールを使用し
ないでください。
原因:
スイベルのベアリングが汚れているか、
固着しています。
解決方法:
スイベルを取り外し、クリーニング後、グ
リースを塗布して再び組み立てます。そ
れでも問題が解消されない場合は、ス
イベルアセンブリ(修理部品説明書を
参照)を交換してください。
問題3:
継手の位置合わせの際、摩擦パッドが
フランジの外周上で滑っている。
原因:
ウイングに異物や汚れが付着している