Bc b c a – Enerpac NS-Series User Manual
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5.0 組み立て
5.1 切断ヘッドとシリンダの組み立て
切断ヘッドは、シリンダから分解された状態で出荷されます。組み
立ては、以下の手順に従ってください。
1. シリンダが全後退位置に戻された状態で油圧ポンプの接続が外
されていることを確かめます。
2. 切断ヘッドバレルのプラスチック位置決めネジを緩めます(図3、
部品A)。
3. シリンダをヘッドに挿入して、切断ヘッドボアのスプリングピン(
図3、部品C)で軸スロットをブレードホルダに位置を合わせしま
す(図3、部品B)。位置合わせ後、シリンダを図示された方向に回
してネジ部をねじ込みます。
4. シリンダ本体の外側にネジ部が見えなくなるまで(ネジ部が完全
にねじ込まれるまで)、シリンダを回します。
警告:シリンダのネジ部が見えている状態で、ナットスプリッ
タを使用しないでください。
5. 切断ブレードを取り付けます。取り付け指示については、セクシ
ョン7.0を参照してください。
B
C
B
C
A
A ‒ 位置決めネジ
B ‒ 溝
C ‒ スプリングピン(ボア内)
図3、
シリンダおよび切断ヘッドの組み立て
5.2 油圧ポンプ
ナットスプリッタの操作には、油圧ポンプ(700 bar [10,000 psi])が
必要です。
単動ナットスプリッタを使用する場合、圧力リリース弁がポンプに
必要です。復動ナットスプリッタを使用する場合、4方向3位置の方
向制御弁がポンプに必要です。
ナットスプリッタを接続する前に、ポンプ油圧リリーフ弁の設定を
必ず点検してください。最大圧力は、700 bar[10,000 psi]を超えない
でください。
空気式油圧ポンプを使用する場合、空気供給ラインにエアレギュレ
ータを取り付け、空気圧は使用するポンプに推奨される範囲に制限
します。
ポンプに油圧計が付いていない場合、ポンプ出力ポートと油圧ホ
ースの間に計器(0-700 bar[0-10,000 PSI])を取り付けます。
5.3 ホース接続
作動圧力が700 bar[10,000 psi]に設計されている高圧ホースと継
手を必ず使用してください。標準的なポンプとホースの配置につい
ては、図4を参照してください。
単動ナットスプリッタには、Enerpac CR-400 3/8"メス形カプラが付
けられています。復単動ナットスプリッタには、Enerpac CR-400 3/8"
メス形カプラが付けられています。
油圧ホースをポンプとナットスプリッタシリンダの間に接続します。
ホース両端のカプラが完全にねじ込まれていることを点検します。
カプラをしっかりと手締めして、オイルの流れが制限されないよう
にします。
Enerpac PU シリーズ電動
ポンプ
0-700 bar
[0-10,000 psi]
圧力計
Enerpac P シリーズ手動
ポンプ
Enerpac PA シリーズ空気油
圧ポンプ
Enerpac XA シリーズ油圧ポンプ
注意:
図示されているのは単動ナッ
トスプリッタモデのホース配
置です。
復動ナットスプリッタモデル
には、2本のホース(前進およ
び後退用)が必要です。
図4、油圧接続(標準ポンプの場合)
重要:すべてのカプラを完全に接続してください。カプラの接続が緩
んでいたり不十分な場合、ポンプとスプリッタ間でオイルの流れが
妨げられます。
システムに閉じ込められた空気を除去するには、シリンダを数回前
進および後退させます。
6.0 操作
6.1 ブレード切断深さの調整
(ボルト直径が目盛りに示されている場合)
ナットスプリッタの最大ストロークに対応する切断ブレード深さを
ブレード切断深さ目盛りを見て設定できます。
これにより、過度なブ
レード貫通によるボルトの損傷を防ぐことができます。
以下の手順に従って、切断深さを調整します。
1. ナットスプリッタシリンダが全後退位置に戻されていることを確
かめます。
2. ボルト直径が使用する切断ヘッドの範囲内か確かめます(ボルト
直径の範囲は目盛りに示されます)。詳細については、セクション
3.2 を参照してください。
注:切断深さ目盛りのキャリブレーションは、以下のネジ部、ボルト
およびナットのタイプにのみ行われます。
ヤードポンドのネジ部 ‒ 重量シリーズナット付き統合(UN)ボルトネ
ジ部
メートルのネジ部 ‒ 標準シリーズナット付きメートル(M)ボルトネジ
部
その他のネジ部、ボルトまたはナットのタイプは、
このセクションの
以下の手順を省略して、詳しい指示についてセクション6.2を参照し
てください。