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Enerpac NS-Series User Manual

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2.1

油圧ナットスプリッタの安全注意事項

警告:以下の注意事項を遵守しないと、重大な人身障害

や死亡事故の原因となります。

• 個人用保護具を常に着用してください。安全靴、厚手の手袋、オ

ーバーオール、フルフェースシールドの使用は必須です。

これら

の他に、各現場で必要なその他の安全保護具も着用してくださ
い。

• 加圧中のシステムには近づかないでください。作業区画内に立

ち入ることができるのは関係者のみです。

• ナットスプリッタまたは関連補助装置の最大作動圧力を絶対

に超えないでください。ナットスプリッタの最大作動圧力は700
bar(10,000 psi)です。

• 指やその他の身体部分をナットスプリッタとナットの間に入れな

いでください。ナットスプリッタのヘッド、特にブレードの周辺か

らは、常に手を遠ざけてください。

• スプリッタ本体の下に指や手を入れて重量を支えないでくださ

い。加圧時に手や腕が挟まる原因となります。

• ナットスプリッタの持ち上げには、付属の持ち上げ用アイボルト

を必ず使用してください。必ず適当な持ち上げ機材を使用してく
ださい。重量については、セクション3.1を参照してください。

• ナットスプリッタのハンドルの用途は、位置決めおよび操作に限

られています。ナットスプリッタのハンドルを持って運ばないでく

ださい。

• ナットを打ち付けたり衝撃を与えるために、ハンマーやその他の

物でナットスプリッタ(または構成部品)を叩かないでください。

• ナットスプリッタは、操作中に移動または再配置しないでくださ

い。

• ナットスプリッタとナットを位置合わせするとき、ナットに熱を与

えないでください。

• 操作中のナットスプリッタの中心線と平行になる位置に立たな

いでください。必ず横の位置に立ってください。

• ナットを細かく切断しないでください。2分割以上にしないでくだ

さい。ナットの中心を180ºの角度(水平)で切断してください。

• 油圧カプラは打撃や損傷の影響を受けやすいため、機材の取り

扱いに注意が必要です。カプラまたは継手が損傷すると、加圧状
態の液体が飛散したり噴出する原因となります。

• 油圧ホースの接続を外す前に、必ずナットスプリッタシリンダを

全後退位置まで戻してください。取り扱い中にカプラが損傷した
場合、シリンダが戻っていないと高圧の液体が噴き出すことがあ

ります。

• ブレードを潤滑したり切断域の内側でその他の作業を行う前に、

油圧を完全に解放して、油圧ホースの接続をナットスプリッタシ

リンダから外します。

• 切断したナットの取り扱いには注意が必要です。尖った端が裂傷

の原因となります。

• 切断するナットには、必ず適正なサイズの切断ヘッドを使用して

ください。

• 切断ヘッドに指定されているサイズ範囲以外のナットを切断する

ために、パッキング片やシムをナットやブレードの裏側に入れな
いでください。

• ナットスプリッタは、六角ナットの切断にのみ使用してください。

四角、円形、12角または12点ナットは切断しないでください。

• ナットスプリッタをチェーンやボルトの切断に使用しないでくだ

さい。

• ナットスプリッタは、ナットを回すために使用しないでください。

• ナットスプリッタ油圧シリンダは、昇降、持ち上げ、押し付けある

いは用途以外のその他の目的には使用しないでください。

• ナットが砕けると、ブレードの先端で火花が生じます。火花や高

温の金属破片が飛散するのを抑えるため、ナット全体およびブレ
ード部分に向けて散水できるようにしてください。火花を有効に
抑えることができるかどうか疑わしい場合、ナットスプリッタを使
用しないでください。

• 加圧状態のときに、油圧システムの部品の接続を外したり再締め

付けしないでください。油圧継手を接続、取り外し、締め付ける前
に、圧力計がゼロ(0)psi/barを指していることを確かめてくださ
い。

• \油圧ホースの取り扱いには注意が必要です。油圧ホースをもつ

れさせたり、ねじったり、折り曲げないでください。ホース製造業
者指定の最小曲げ半径を超えないでください。損傷、摩損または
裂けたり割れたホースは絶対に使用しないでください。

• 説明シートに記載されている操作指示、メンテナンス指示、安全

注意事項を読んで理解してください。

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図1、外観および構成部品、NSシリーズナットスプリッタ

(背面図)

単動モデル

複動モデル

1. 切断ヘッド
2. ブレード切断深さ目盛り
3. 持ち上げ用アイボルト
4. ハンドル
5. 油圧カプラ
6. _空気抜きプラグ (単動NS70モデルのみ)
7. _パイプ栓(単動NS110モデルのみ)
8. _油圧カプラ(複動モデルのみ)
9. 油圧シリンダ
10. 切断ブレード