Enerpac ZA4T-Series User Manual
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5.0
運転
重要:可能ならば、
トルクレンチとポンプを1人のユーザーが操作し
てください。それにより、オペレーターがレンチの位置を合わせてい
るときに、誤ってポンプを作動させる事故を防止できます。
1.
シ ス テ ム 内 の す べ て の 継 手 と 接 続 を 点 検 し て 、
確実に締まり漏れがないことを確認します。
2.
タンクのオイルレベルを確認して、必要なら
オイルを追加します。
(セクション4.4参照
3.
運送用プラグが取り外され、
ブリーザキャップ
が取り付けられていることを確認します。
(
セクション4.1参照)
警告:以下の手順に従って、ポンプの
モーターを始動させ、弁を自動的に
切り換え、
トルクレンチを後退させる
ことができます。モーターを始動する前に、
人身傷害や装置破損を防止するため、
トル
クレンチの位置を確認してください。
4.
ポンプを始動するには、ペンダント
(ハンド
セット)上の緑色の「ON/ADV」ボタン(F)を
押します。
レンチは、ボタンを押している間、前進を続けます。
5.
レンチを後退させるには、緑色のボタンから手を放します。モー
ターは、ONのままになります。
6.
ペンダント上の赤い「OFF」ボタン(G)を押すと、ポンプモータ
ーを停止できます。
7.
レンチとホースの油圧をを解放
するには、赤い「OFF」ボタンを押
します。圧力ゲージの指示値が0
になるまで、緑色の「ON/ADV」ボ
タンを押して放す操作を3回以上
繰り返します。これでホースを外
せます。
注意:エア供給源を停止し
て接 続を外 す前 に、赤 い
「OFF」ボタンを押してモ
ータを停止し、動いていないことを確
認してください。
5.1
エア抜き
レンチを初めてポンプに接続するとき
には、内部部品に空気が閉じこめられ
ている可能性があります。円滑で安全
に使用できるようにするため、
レンチ
に負荷をかけずに数回作動させ、空気
を抜きます。
レンチの前進と後退がス
ムーズに行われるようになるまで、繰
り返し作動させます。
使用する前に、オイルの液面を点検し
てください。
5.2
ゲージとオーバーレイ作業手順
ポンプには、圧力計が装備されていま
す。
また、
トルク値表示用のオーバーレ
イシートも同梱しています。
トルクオー
バーレイを圧力計の目盛面にかぶせ
るだけで、圧力読み取りとトルク読み
取りを簡単に置き換えることができま
す(図8)。オーバーレイの片面はヤー
ドポンド単位(Ft.-lbs)、残りの面はメ
ートル単位(Nm)の表示になっていま
す。オーバーレイカバーを裏返すだけ
で、目盛の単位を変えることができま
す。
警告:各オーバーレイは、エナパックの個別のトルクレン
チ専用です。他のレンチには使用しないでください。
5.3
オーバーレイの交換
1.
ゲージの正面フランジを所定の位置に保持している3つの黒い
ウィングノブを外します(図9)。
2.
正面フランジとオーバーレイを取り外します(図10参照)。
3.
新しいオーバーレイをフランジにかぶせます(ご使用のエナパ
ック製トルクレンチに適したオーバーレイか必ず確認してくだ
さい)。オーバーレイをフランジの裏にあるくぼみに合わせます
(図11参照)。
4.
オーバーレイとフランジを重ねるように持ちながら
(図10参照)
、
フランジをノブのスタッドに入れます。必要であればオーバー
レイの位置を調整して、
ノブを指で締め付けます(図9参照)。
フランジがオーバーレイを上から押さえ、ゲージの定位置に固
定します。
トルク設定に必要な圧力値については、
トルクレンチ
の説明書を参照してください。最大圧力値はレンチやアクセサ
リの種類によって異なりますので、
ご注意ください。
注意:レンチの使用要領は、
トルクレンチの説明書を参照
してください。
5.4
圧力(トルク)設定
警告:この調整は、
トルクレンチをナットやボルトのヘッド
部に対して使用する前に行ってください。ポンプの圧力
は、実際に必要な値以上のトルクに設定されていない場
合があります。必要なトルクを超えると、装置破損や重大な人身傷害
の原因となります。
トルクレンチに対する前進圧力を制限するため、以下の手順の説明
に従ってリリーフ弁を調整します。図12を参照してください。
1.
リリーフ弁を固定しているナットを緩めます。
増
–––
固定ナット
引き上げて解放
減
ハンドル ––
図12、 リリーフ弁の調整
2.
回すときに抵抗が少なくなるかなくなるまで、必要に応じてリリ
ーフ弁のハンドルを時計方向に回します。
これにより、弁が最低
の値に設定されます。
注:リリーフ弁のハンドルを完全に回し切らずに、約2/3だけ回しま
す。回し終えたら、ハンドルを引き上げて解放します。次に、ハン
ドルを再位置合わせし、ハンドルをもう一度解放して再調整し
ます(必要に応じて)。
3. 「ON/ADV」ペンダントボタンを押し下げます。モーターが始動し
てAポートの前進回路の加圧が開始されます。
4.
「ON/ADV」ボタンを押し下げたまま、
リリーフ弁のハンドルを
時計方向にゆっくり回して、目的の設定まで加圧します。
注:正確に設定を行うには、圧力の値を最終的な設定圧力よりも低く
してから、最終的な設定圧力までゆっくり上げます。
5. 「ON/ADV」ボタンを離します。
これにより、
システムの圧力がBポ
ートの後退設定に戻ります。モーターは運転し続けます。
F
G
OFF
ON/ADV
図 7
図 10
図 11
図 8
図 9