Enerpac HPT-Series User Manual
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図2 ポンプの外観および構成部品
キー
1 ‒ カップリング
2 ‒ 圧力計
3 ‒ 逃し弁ノブ
4 ‒ ハンドルロックピン
5 ‒ ハンドル
6 ‒ エア抜き/充填キャップ
6
3
1
4
5
2
6. ポンプは水平および垂直配置のいずれからでも操作できます。水
平配置で操作する場合、排出口を下にしなければなりません。
7. HPNおよびHPTシリーズポンプはツーステージポンプです。第1ス
テージから第2ステージへの切り換えは、システムの圧力が約13.8
bar[200 psi]に達すると自動的に行われます。高圧でハンドルの力を
減らすには、
ストロークを短くします。
注意:システムの設計時にオイルの圧縮率を考慮してください。低圧
用途ではオイルの圧縮率は無視できますが、圧力を増加する場合、
オイルの圧縮率を68.9 bar[1000 psi]あたり約1/2%にしてください。
5.1
安全弁の調整
HPNおよびHPTシリーズポンプは全品、システムの過剰圧力を防止
するために、工場出荷時に内部安全弁が付属されます。使用者は内
部安全を調整できません。
警告:内部安全弁を再調整したり、無効にしないでくださ
い。重大な人身傷害や装置損壊の原因となります。
5.2
エア抜き
以下の手順に従って、サーキットから閉じ込められたエアを抜きま
す。
1. タンクのエア抜き/充填キャップを「エア抜き」の位置に回しま
す。
2. ノブを右に回してポンプの逃し弁を閉じます。
3. ポンプは油圧ナットまたはテンショナよりも高い位置に配置し
てください。ピストンの後端を必ず下にしてください。
4. ポンプを油圧テンショナまたは油圧ナットの最大範囲まで作動
させます。ナットまたはテンショナに対する最大ストロークを超
えないように注意してください。
5. 逃し弁を開いて油圧ナットまたはテンショナを戻します。ナット
またはテンショナを戻す際に、必要に応じてある程度力を加え
てください。
これにより、閉じ込められたエアがポンプのタンク
内に強制的に移されます。
6. 必要に応じて手順5を繰り返して、閉じ込められたエアをサーキ
ットから完全に抜きます。
7. エア抜き/充填キャップを外します。必要に応じて、オイルをタン
クに補給します。
8. オイル補給後、キャップをタンクの元の位置に付けて、
「エア抜
き」位置に戻します。
6.0
メンテナンス
ポンプのオイルレベルを確認するには:
1. 逃し弁を開いて、
システム内のオイルをタンクに戻します。
2. タンクのエア抜き/充填キャップを外します。
3. Enerpac油圧オイルを補給します。オイルレベルがポンプのエン
ドキャップのインディケータマークを指すまで補給します。一杯
にしすぎないでください。
4.
エア抜き/充填キャップを再取り付けします。キャップを「エア抜
き」の位置に戻します。
• 手動ポンプはタンクに多少のエアが必要です。オイルレベルが高
すぎると、ポンプが正常に作動しません。
• ポンプを汚れた周囲環境下で使用する場合、更に頻繁なオイル交
換を推奨します。新しいEnerpacオイルを補給してください。
• ビームピン、
クロスピン、ピストンヘッドは定期的に潤滑してくださ
い。
6.1
油圧ラインの清掃維持
カプラをオス側とメス側に分離する場合、必ずダストキャップまたは
プラグを取り付けてください。あらゆる予防策を講じて、ポンプおよ
び油圧ラインにゴミやチリが入らないように保護してください。シス
テムに異物が入り込むと、ポンプまたは弁が故障する原因となりま
す。
このような原因による損傷は、保証対象外です。