用途について, 各部の名称, 点検のポイント – Petzl OXAN TRIACT-LOCK User Manual
Page 20: 機能の原理, 規格(en 365)に関する補足情報, 一般注意事項, トレーサビリティとマーキング
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M72 TL OXAN TRIACT-LOCK M725200B (040909)
(JP)日本語
図に示された使用方法の中で、×印やドクロマークが付い
ていないものだけが認められています。 最新の取扱説明書
はウェブサイト(www.alteria.co.jp)で参照できますので、
定期的に確認して下さい。
疑問点や不明な点は(株)アルテリア(TEL04-2969-1717)に
ご相談下さい。
オグザン トライアクトロック
ダブルオートロッキングスチールカラビナ
- コネクター EN 362: 2004 classe B
- NFPA 1983 Light use
用途について
この製品は墜落からの保護を目的として使用する個人保護
用具(PPE)です。
レスキューや高所作業において器具を連結するために使
用します。
製品に表示された破断強度以上の荷重をかける使用や、
本来の用途以外での使用は絶対に避けて下さい。
警告
この製品を使用する高所での活動には危険が伴います。
ユーザー各自が自身の行為、判断についてその責任を負うこと
とします。
使用する前に必ず:
- 取扱説明書をよく読み、理解して下さい
- この製品を正しく使用するための適切な指導を受けて
下さい
- この製品の機能とその限界について理解して下さい
- 高所での活動に伴う危険について理解して下さい
これらの注意事項を無視または軽視すると、重度の障害や死に
つながる場合があります。
責任
警告:使用前に必ず、
「用途について」の欄に記載された使
用用途のトレーニングを受けて下さい。
この製品は使用方法を熟知していて責任能力のある人、あ
るいはそれらの人から目の届く範囲で直接指導を受けられ
る人のみ使用して下さい。
ユーザーは各自の責任で適切な技術及び確保技術を習得
する必要があります。
誤った方法での使用中及び使用後に生ずるいかなる損害、
傷害、死亡に関してもユーザー各自がそのリスクと責任を
負うこととします。 各自で責任がとれない場合や、その立場
にない場合はこの製品を使用しないで下さい。
各部の名称
(1) フレーム (2) ゲート (3) ヒンジ (4) ロッキングスリー
ブ (5) キーロック (6) キーロックスロット
主な素材:スチール
点検のポイント
毎回、使用前に
フレームとヒンジ、およびロッキングスリーブに亀裂や変
形、腐食等がないことを確認して下さい。
ゲートを開けて放すと、ゲートが閉まりロックされることを
確認して下さい。 ゲート上部のキーロックスロットに泥や
小石等が詰まらないようにして下さい。
使用中の注意点
製品の状態を常に確認して下さい。
他の用具との連結部や、システムを構成する各用具が正し
くセットされていることを確認して下さい。
各PPE(個人保護用具)の点検方法の詳細についてはペツ
ルのウェブサイト(www.petzl.com/ppe)もしくはPETZL
PPE CD-ROMを参照下さい。
適合性
カラビナの形やサイズ等が、連結する用具との併用に適し
ていることを確認して下さい。
適さない用具に連結した場合、カラビナが偶発的に外れ
るまたは壊れる等して、システムの安全性を損なう危険性
があります。
警告:サイズの大きな構造物や用具に連結した場合(幅広
のウェビングや径の太いバー等)、コネクターの強度が減少
することがあります。
機能の原理
図1.ゲートのロック解除と開閉
図2.カラビナのセット
カラビナは常にゲートを閉じ、ロックされた状態で使用し
なければなりません。
ゲートが開いた状態では、コネクターの強度は大幅に低下
します。 ゲートが正しくロックされていることを常に確認し
て下さい。 自動的にロックされない場合は、ロッキングス
リーブを手で回してロックして下さい。 泥や砂、ペイント、
氷、汚水等は自動ロッキングシステムの機能を損なう危険
性があります。
カラビナの強度は、ゲートが閉じられ、縦軸方向に正しく荷
重がかかったときに最大になります。 縦軸以外の方向に荷
重がかかった場合は強度が低くなります。
図3.警告、死の危険
下降器等により、ゲートに荷重が加わるのは危険です。 こ
の状態で急なテンションが加わると、ロッキングスリーブが
壊れ、ゲートが開く場合があります。 この場合、用具やロー
プがコネクターから外れる危険性があります。
留意点:安全のため、システム、特にカラビナには常にバッ
クアップをとるよう習慣付けて下さい。
規格(EN 365)に関する補足情報
レスキュープラン
ユーザーは、この製品の使用中に問題が生じた際にすみや
かに対処できるよう、レスキュープランとそれに必要となる
装備をあらかじめ用意しておく必要があります。
支点
システム用の支点はユーザーの体より上にとるようにして
ください。支点は、最低でも10 kNの破断強度を持ち、EN
795 基準を満たしていなければなりません。
クリアランス:ユーザーの下の障害物のない空間
墜落した場合に途中で障害物にあたることを回避するた
め、ユーザーの下には必ず十分なクリアランスを確保して
下さい。 (コネクターの長さは墜落距離に関係します)。
その他
- 墜落の危険性、及び墜落の際の落下距離は、最小限に抑
える必要があります。
- 警告:製品がざらざらした箇所や尖った箇所でこすれない
ように注意して下さい。
- 複数の器具を同時に使用する場合、1つの器具の安全性
が、別の器具の使用によって損なわれることがあります
- ユーザーは、高所での活動が行える良好な健康状態にあ
ることが必要です
- この製品を使用する作業方法が、地域の行政機関が定め
る規則や基準に適合していることを確認して下さい。
- 併用するすべての用具の取扱説明書もよく読み、理解し
て下さい
- 取扱説明書は、製品と一緒にユーザーの手に届かなけれ
ばなりません。また、取扱説明書は製品が使用される国の
言語に訳されていなければなりません
一般注意事項
耐用年数 / 廃棄基準
ペツルのプラスチック製品及び繊維製品の耐用年数は、
製造日から数えて最長10年です。 金属製品には特に設け
ていません。
注意:極めて異例な状況においては、1回の使用で損傷が
生じ、その後使用不可能になる場合があります(劣悪な使
用環境、鋭利な角との接触、極端な高/低温下での使用や保
管、化学薬品との接触等)
以下のいずれかに該当する製品は以後使用しないで下
さい:
- プラスチック製品または繊維製品で、製造日から10年以
上経過した
- 大きな墜落を止めた場合や、非常に大きな荷重がかか
った
- 点検において使用不可と判断された。 製品の状態に疑
問がある
- 完全な使用履歴が分からない
- 該当する規格や法律の変更、新しい技術の発達、また新し
い製品との併用に適さない等の理由で、使用には適さない
と判断された
使用しなくなった製品は、以後使用されることを避けるため廃
棄して下さい。
製品の点検
毎回の使用前の点検に加え、定期的にPPEに関する十分な
知識を持つ人物による綿密な点検を行う必要があります。
綿密な点検を行う頻度は、使用の頻度と程度、目的により
異なります。また、法令による規定がある場合はそれに従わ
なければなりません。 ペツルは、少なくとも12ヶ月ごとに綿
密な点検を行うことをお勧めします。
トレーサビリティ(追跡可能性)を維持するため、製品に付
いているタグを切り取ったり、マーキングを消したりしない
で下さい。
点検記録に含める内容:用具の種類、モデル、製造者また
は販売元の名前と連絡先、製造番号、認識番号、製造日、購
入日、初めて使用した時の日付、次回点検予定日、注意点、
コメント、点検者及びユーザーの名前と署名
点検記録の見本はwww.petzl.fr/ppeまたはPetzl PPE CD-
ROMでご覧いただけます。
持ち運びと保管
紫外線、化学薬品、高/低温等を避け、湿気の少ない場所で
保管して下さい。必要に応じて洗浄し、直射日光を避けて乾
燥させて下さい。
改造と修理
ペツルの施設外での製品の改造および修理を禁じます(パ
ーツ交換は除く)。
3年保証
原材料及び製造過程における全ての欠陥に対して適用さ
れます。 以下の場合は保証の対象外とします:通常の磨耗
や傷、酸化、改造や改変、不適切な保管方法、メンテナンス
の不足、事故または過失による損傷、不適切または誤った
使用方法による故障
責任
ペツル及びペツル総輸入販売元である株式会社アルテリ
アは、製品の使用から生じた直接的、間接的、偶発的結果
またはその他のいかなる損害に対し、一切の責任を負い
かねます。
トレーサビリティとマーキング
a. この個人保護用具の製造を監査する公認機関のID番号
b. CE適合評価試験公認機関
c. トレーサビリティ:データマトリクスコード = 製品番号 +
個別番号
d. 直径
e. 個別番号
f. 製造年
g. 製造日
h. 検査担当
i. 識別番号