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用途について, 各部の名称, 点検のポイント – Petzl PARTNER User Manual

Page 20: プーリーシステムの効率, セルフジャミングシステム, 位置、ディビエーション, 一般注意事項, トレーサビリティとマーキング

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P03A mobile / P52A PArtner P525010A (220609)

(JP)日本語

プーリー

この取扱説明書はペツルのプーリーについての一般事項を記載したものです。各モ

デルの説明書も併せて参照下さい。

図に示された使用方法の中で、×印やドクロマークが付いてい

ないものだけが認められています。 最新の取扱説明書やその

他の関連情報はウェブサイト(www.alteria.co.jp)で参照できま

すので、定期的に確認して下さい。

疑問点や不明な点は(株)アルテリア(TEL04-2969-1717)にご

相談下さい。

1. 用途について

この製品は個人保護用具(PPE)です。 ロープで使用するプー

リー

製品に表示された破断強度以上の荷重をかける使用や、本来

の用途以外での使用は絶対に避けて下さい。
警告

この製品を使用する高所での活動には危険が伴います。

ユーザー各自が自身の行為、判断についてその責任を負うこととします。

使用する前に必ず:

- 取扱説明書をよく読み、理解して下さい

- この製品を正しく使用するための適切な指導を受けて下さい

- この製品の機能とその限界について理解して下さい

- 高所での活動に伴う危険について理解して下さい

これらの注意事項を無視または軽視すると、重度の障害や死につながる場合があ

ります。

責任

警告:使用前に必ず、

「用途について」の欄に記載された使用用

途のトレーニングを受けて下さい。

この製品は使用方法を熟知していて責任能力のある人、あるい

はそれらの人から目の届く範囲で直接指導を受けられる人の

み使用して下さい。

ユーザーは各自の責任で適切な技術及び確保技術を習得する

必要があります。

誤った方法での使用中及び使用後に生ずるいかなる損害、傷

害、死亡に関してもユーザー各自がそのリスクと責任を負うこと

とします。 各自で責任がとれない場合や、その立場にない場合

はこの製品を使用しないで下さい。

2. 各部の名称

(1) サイドプレート (2) 滑車 (3) 軸 (4) シールドボールベアリン

グ (4bis) 自己潤滑性ブッシュ(プーリーのモデルによって異な

ります)

3. 点検のポイント

毎回、使用前に

ひび割れや変形、腐食がないことを確認してください。

滑車がスムーズに回転すること、ひどく磨耗していないことを

確認して下さい。 サイドプレートにゆるみや変形がないことを

確認して下さい。 滑車とサイドプレートが接触しないことを確

認して下さい。

使用中の注意点

支点やハーネスとの連結部を含め、システムの構成器具が正し

くセットされていることを確認して下さい。

この製品及び併用する器具(連結している場合は連結部を含

む)に常に注意を払い、状態を確認して下さい。

各PPE(個人保護用具)の点検方法の詳細についてはペツル

のウェブサイト(www.petzl.com/ppe)もしくはPETZL PPE

CD-ROMを参照下さい。

もしこの器具の状態に関する疑問があれば、(株)アルテリア

(TEL:04-2969-1717)にご相談下さい。

4. 適合性

この器具が、システムで使用されているその他の器具との使用

に適している(併用された時に個々の器具の機能が妨げられな

い)ことを確認して下さい。

- プーリーにはロッキングカラビナを使用して下さい

- コネクターのサイズと形状が適切であることを確認して下さ

い(カラビナでロープクランプをプーリーに取り付ける際は、

ロープクランプとプーリーが接触しないようにする必要があ

ります)

- 警告:ロープの直径が細すぎる場合は、ロープが滑車とサイド

プレートの間に挟まってしまうことがあります

警告:引き上げ動作等による動荷重は、支点とシステム内の器具にかかる荷重を2倍

またはそれ以上にする場合があります。 システム内の他の器具に充分な強度があるこ

とを確認して下さい。 衝撃荷重がかからないようにして下さい。

- プーリーと併用する器具(アンカー、ロープ、ロッキングコネ

クター等)は、全て該当する法規に適合していなければなりま

せん

もしこの製品の適合性に関して疑問点があれば(株)アルテリア

にご相談ください。

5. 荷重

5A. 最大運用荷重

5B. 破断強度

ロープの戻りを防ぐために、歯の付いたカムを持つロープクラ

ンプをプーリーと組み合わせて使用する場合は、システムの破

断荷重はロープクランプを通っているロープの強度によって

決まります。ペツル製の歯の付いたカムを持つロープクランプ

の場合は4~6kNです(ロープによって変わります)。その他の

ロープクランプを使用する場合は、その製品の取扱説明書を

参照下さい。

6. プーリーシステムの効率

6A. シンプルプーリーシステム

セルフジャミング機能付シンプルプーリーシステム

荷重Pを引き上げるために必要な力をFとすると、理論上はF =

Pとなります。ただし実際はシステム内の摩擦の影響を受けま

す。 例えばカラビナを使用してロープを折り返した場合は、この

関係式はF = 2Pとなります。プーリーを使用した場合は、プーリ

ーの効率によって変わりますが、F = 1.1P~1.4Pとなります。

6B. 1/2ホーリングシステム

長いロープ(引き上げる距離の2倍)が必要になります。

6C. セルフジャミング機能付1/3ホーリングシステム

6D. ダブルプーリーを使用した、セルフジャミング機能付1/4ホーリングシステム

テストコンディション:未使用のロープ(直径8 mm)、80 kgのお

もり、ゆっくりとしたスピードでの引き上げ

7. セルフジャミングシステム

警告: ロープの戻りを防止するセルフジャミングシステムでは、

毎回、使用前に、ロープが正しく通っていること及びセルフジャ

ミング機能が正しく作動することを確認して下さい。

8. 位置、ディビエーション

ディビエーション(ロープの流れを変える)でプーリーを使用す

る場合、プーリー及びその支点にかかる荷重はロープの角度

により変わります。

9. 一般注意事項

耐用年数 / 廃棄基準

ペツルのプラスチック製品及び繊維製品の耐用年数は、製造日

から数えて最長10年です。 金属製品には特に設けていません。

注意:極めて異例な状況においては、1回の使用で損傷が生じ、

その後使用不可能になる場合があります(劣悪な使用環境、鋭

利な角との接触、極端な高/低温下での使用や保管、化学薬品

との接触等)

以下のいずれかに該当する製品は以後使用しないで下さい:

- プラスチック製品または繊維製品で、製造日から10年以上

経過した

- 大きな墜落を止めた場合や、非常に大きな荷重がかかった

- 点検において使用不可と判断された。 製品の状態に疑問が

ある

- 完全な使用履歴が分からない

- 該当する規格や法律の変更、新しい技術の発達、また新しい

製品との併用に適さない等の理由で、使用には適さないと判

断された

使用しなくなった製品は、以後使用されることを避けるため廃棄して下さい。

製品の点検

毎回の使用前の点検に加え、定期的にPPEに関する十分な知

識を持つ人物による綿密な点検を行う必要があります。 綿密な

点検を行う頻度は、使用の頻度と程度、目的により異なります。

また、法令による規定がある場合はそれに従わなければなりま

せん。 ペツルは、少なくとも12ヶ月ごとに綿密な点検を行うこと

をお勧めします。

トレーサビリティ(追跡可能性)を維持するため、製品に付い

ているタグを切り取ったり、マーキングを消したりしないで下

さい。

点検記録に含める内容:用具の種類、モデル、製造者または販

売元の名前と連絡先、製造番号、認識番号、製造日、購入日、初

めて使用した時の日付、次回点検予定日、注意点、コメント、点

検者及びユーザーの名前と署名

点検記録の見本はwww.petzl.fr/ppeまたはPetzl PPE CD-ROM

でご覧いただけます。
持ち運びと保管

紫外線、化学薬品、高/低温等を避け、湿気の少ない場所で保

管して下さい。必要に応じて洗浄し、直射日光を避けて乾燥さ

せて下さい。
改造と修理

ペツルの施設外での製品の改造および修理を禁じます(パー

ツ交換は除く)。
3年保証

原材料及び製造過程における全ての欠陥に対して適用され

ます。 以下の場合は保証の対象外とします:通常の磨耗や傷、

酸化、改造や改変、不適切な保管方法、メンテナンスの不足、

事故または過失による損傷、不適切または誤った使用方法に

よる故障

責任

ペツル及びペツル総輸入販売元である株式会社アルテリアは、

製品の使用から生じた直接的、間接的、偶発的結果またはその

他のいかなる損害に対し、一切の責任を負いかねます。

トレーサビリティとマーキング

a. この個人保護用具の製造を監査する公認機関のID番号

b. CE適合評価試験公認機関

c. トレーサビリティ:データマトリクスコード = 製品番号 + 個

別番号

d. 直径

e. 個別番号

f. 製造年

g. 製造日

h. 検査担当

i. 識別番号