Pci express を実装したシステムの「メモリホール – Dell PowerEdge SC1420 User Manual
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PCI Express を実装したシステムの「メモリホール」
PCI Express
スロットと 3.5 GB 以上の RAM を搭載したシステム構成の場合は、オペレー
ティングシステムによって表示される利用可能な RAM の容量がシステムに実際に搭載され
ている容量を下回るという現象が生じます。 通常「メモリ ホール」と呼ばれるこの差異は、
PCI Express
サブシステムの要件と、システムによるメモリ配分の方法によって生じるもの
です。 PCI Express は、一度に 256 MB の RAM をフルブロックで必要とします。 そのため、
システムは PCI Express 用に最小 256 MB のメモリを配分します。そして、システムに(周
辺機器か内蔵タイプかを問わず)アダプタが追加されていたり、システムがホットプラグ
対応の PCI Express をサポートしている場合には、この配分が 256 MB 単位のブロックで増
える場合があります。
メモリ ホールは、オペレーティングシステムのレベルでしか表示されません。 セットアッ
プユーティリティでは、取り付けた RAM の正確な容量が表示されます。
本稿執筆の時点では、この問題を回避する方法が 1 つあり、Microsoft のサポート Web サ
イトで入手できる「サポート技術情報(Knowledge Base) 」の記事 #283037 で説明され
ています。 この回避方法は、システムに搭載されている RAM が 4 GB 以上で、オペレー
ティングシステムが Physical Address Extensions(PAE)をサポートしている場合にのみ利
用可能です。
注意:
システム構成によっては多数の問題が発生する場合があるため、オペレーティングシ
ステムで PAE を有効に設定する前に注意が必要です。 デルと Microsoft の「サポート技術情報
(Knowledge Base)」の両方を参照し、これらの問題の詳細を説明する記事を探して、問題回
避のために適切な処置を行ってください。
Microsoft Windows 2000
および 2003 で PAE を有効に設定するには、boot.ini ファイル
内で Windows オペレーティングシステムに対応する行に /PAE スイッチを追加します。 そ
の他のオペレーティングシステムの場合は、マニュアルまたはオペレーティングシステム
のサポート Web サイトを参照して、PAE のサポートに関する情報を探してください。