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Dell PowerVault 132T LTO/SDLT (Tape Library) User Manual

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テープドライブとライブラリのパフォーマンスに関する考慮事項

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ファイルが小さいほど、ドライブはファイルをディスクとの間で読み取り / 書き込みするた

めの「シーク」が多くなります。したがって、多くの小さなファイルを転送する際には、

ディスクの読み取り / 書き込みが非常に遅くなりがちです。
順次的 / 持続的転送速度(STR)。 STR は、ドライブが実際にそのプラッターからデータを読

み込んだり、プラッターにデータを書き込んだりする速度を測定したものです。バック

アップされるデータが 1 つの大きな連続したファイルである場合、持続的なスループット

はドライブの最大 STR に近くなります。ただし、実環境においてはデータの削除と書き込

みが繰り返されるため、データはプラッター内のあちこちに散在しています。ハードドラ

イブのデフラグを行うと、速度をそのドライブの最大 STR に近づけることができます。
バッファ(キャッシュ)。バッファとは、直前に書き込みや保存が行われたデータを保持し

ておく、ドライブ上のメモリ容量のことです。バッファが大きいほど、保持できるデータ

量は多くなり、ディスク上のデータをシークする時間が短縮されます。

ハードウェア RAID 構成に関する考慮事項

RAID の概要

本項では、通常の RAID 構成の概要を示し、RAID 構成がバックアップと復元の速度に与える

影響について説明します。RAID アレイとは、単一のストレージシステムまたは LUN として

動作する一組のハードディスクのことです。理論上、各ハードドライブのチャネルを通じて

一度にデータを転送できるため、全体のスループットは、アレイ内のドライブの総数の倍数

から、以下の各項で説明するオーバーヘッドと冗長性を差し引いたものになります。
RAID

構成の場合は、インタフェースの速度が重要になります。各ドライブはインタフェー

スの帯域幅を共有しているからです。たとえば、シングルの Ultra160 ドライブ 1 台では、

最高速度は 40 MB/ 秒です。したがって、同一のドライブタイプで構成されるディスク 5 台

の RAID 0 アレイは、200 MB/ 秒で読み取り / 書き込みができるはずです。ただし、
Ultra160

のインタフェースはアレイの最大速度を 160 MB/ 秒に限定します。

外付けディスクアレイは、SAN の場合は特に、キャッシュメモリが豊富に搭載され、I/O パ

フォーマンスが大幅に向上している場合があります。このキャッシュにより、アレイに書

き込む動作のパフォーマンスが大幅に向上し、頻繁にアクセスするデータを格納すること

で読み取りのパフォーマンスも向上します。テープのパフォーマンスに対する影響に関し

ては、キャッシュにより、アレイにデータを復元したり、アレイからデータをバックアッ

プしたりする際の RAID の制限のほとんどが隠されます。ただし、キャッシュを搭載した

外付けアレイからのバックアップ動作には、依然として RAID 構成の制限による影響が見

られる場合があります。依然としてディスクから読み込まなければならないデータがある

ためです。