IKA RV 8 FLEX User Manual
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安全リフト
装置のスイッチを切ったときや、電源を抜いたとき、内部安全
昇降機が自動上昇し、ヒーティングバスからナスフラスコを取
り出します。
電力喪失時に作動する安全リフトの最大荷重(ナスフラスコと
サンプル)は、電源なしの許容安全昇降機において 3.1 ㎏ で
す。
縦型ガラスセットと1Lのフラスコを載せた場合の最大荷重
の計算例:
蛇管 + 受けフラスコ + 回転フラスコ + 取付具 =
1200g + 400g + 280g + 100g = 1980g
溶媒の最大容量 = 3100g – 1980g = 1120g
設計上の理由から重量が許容重量より重い場合は、安全リフ
トの動作は保証出来ません。
液体トラップ、インテンシブ冷却管など他の種類の冷却管を使
用する場合は、ガラスセットに追加される重量分または処理す
る溶媒の量を減らす必要があります。
したがって、蒸留前にガラスセットと試料がリフトに正確に設
置されているか、電源喪失時にリフトが上昇するかを確認して
ください。
毎日動作前に必ず安全リフトを点検して下さい。
最大荷重3.1kg をリフトに装着させリフトを手動で一番低い位
置に動かし、前面パネルの「電源」または装置背面の右側にあ
るメインスイッチを押します。
フラスコがヒーティングバスの外に上昇します。
注:フロントパネルの電源を使用し電源を切った場合の動作
を比較した場合、電源が遮断された場合の動作には遅れが見
られます。安全リフトが作動しない場合はIKA®サービス部門
までお問い合わせください。
蒸留装置(エバポレータフラスコと試料)の場合、最大許容重
量は3.0kg です。載せた重量が載せた重量がこの許容重量を
超えた場合、蒸気パイプ(ジョイント部)が破損する危険があり
ます。安全リフトの電源が切れていることを確認します。
載せた重量が重い場合、必ず低速で動作させてください。荷
重が不均等な場合、蒸気パイプでガラスが破損する恐れがあ
ります。
•
停電の場合、ガラスセット内に真空が形成されることがあり
ます。ガラスセットに手動で空気を送り込む必要があります。
•
昇降機が上がった状態でナスフラス
コが回転させ、ナスフラスコをヒーテ
ィングバスに降ろすことは避けてくだ
さい。 回転駆動を始める前に必ず、ま
ずナスフラスコをヒーティングバスに
降ろします。そうしないと高温の媒体
(水もしくはオイル)が飛散します。
•
ヒーティングバスの中でナスフラスコが回転することで媒体
(水もしくはオイル)が飛散しないように、駆動速度を設定し
ます。必要なら速度を下げます。
•
動作中、回転部に触らないこと。
•
バランスを欠いていると、装置や組立品の共鳴作用が制御
できなくなります。ガラスの装置は破損し、破壊されることが
あります。アンバランスや、異音のある場合、直ちに装置のス
イッチを切るか、速度を下げます。
•
電源が切れた後、装置は自動的には再起動しません。
•
装置は、電源スイッチを切っているか、プラグを抜いている
場合に限り、電源ネットワークから切断されます。
•
本線コードのソケットは、容易に手が届くこと。
•
電源コードは本機専用です。他の機器にはご使用にならな
いでください。
機器の保護のために
•
供給電圧は、型式プレートに記載する電圧に対応すること。
•
ソケットはアースしてください(保安用接地接触)。
•
取り外し可能な部品は、異物、液体などの侵入を防ぐため、
性格に装置に再取り付けしてください。
•
装置とオプション品は衝突や衝撃から保護してください。
•
装置は熟練者以外、分解しないでください。
注意